化猫・大詰め

 録画しといたのをやっとこ見る。
 好きだからこそ有体に言おう。若干肩すかしというか消化不良の感があった。
 相変わらずのもの凄まじい演出で解き放ったかと思ったら、そこでエンディングとか、タイトルの化猫が殆ど関わりないところとか、登場人物の誰もが、最後まで感情移入しかねる醜さを備えているとか。最後にゃ賛否あるだろうが、誰かに入れ込んで見させる事で、物語ってのは印象を増すと思っている俺。薬売りが狂言回しとしての立ち位置なだけに、さ。
 そして内容を把握してからもう一度。
 ああ、前の化猫と同じ連中を持ってきてるのに、まるで様相が異なっているのは、時代が変遷してひとの意識が変わってきていて、それにつれて現れるモノノ怪の真と理もまた移り変わってきているという事なのかしらん。
 或いは如何に移ろおうとも、モノノ怪の絶える道理なしってトコか。さすれば末尾の口上にも合致するわな。
 敢えて醜さと表現した各人物の動きもまた、端的に時代を表現するものだと考えると得心がいくようにも思う。近代化につれて他者との関係が希薄化するってのは、よく謳われるテーマだ。
 変化といえば一番大きなのは、モノノ怪の核が猫か女性かってトコだろう。前のたまきさんはあれだけの事をされつつも、結局最後の出て行く場面以外では現れなかったが、今回は節子さんがモノノ怪の本体。
 あれ、するとタイトルが殆ど関わりなしと述べたけれど、するとあのエリザベスカラーの猫はかなりの怪となるじゃああるまいか。
 薬売りがモノノ怪を3つに斬り別けるのと真逆に、あのエリザベス(命名)は因果と縁を足して、モノノ怪の形を成してのけた事になる。
 そういや「真を知りたがるモノノ怪とは珍しい」って薬売りが言ってたな。じゃあやっぱそういう解釈でよいのかしらん。演出を見るに、あれはきっと長靴の国からでもやってきた猫貴族だと断定した。和物妖怪だけじゃなく、文明開化で西洋妖怪も入ってきてやがるのさ。多分な!
 ならばそれを撫でる薬売りのやけに和んだ表情は、ご同業めいた存在に対する親近感でもあったのか。
 ……なんてこった。
 初見で不満に思った部分が殆ど片付いちまった。噛めば噛むほど味が出る。スルメか貴様。でも戦闘シーンはDVD待ちか。待ちなのか。財布の紐を、解き放つ……!
 あ、あと皆大好き小田島様。なんでそんなちょい役なのさ。いや怖い目にも遭わず殺されもせずで、一番いい役といえばいい役なんだろうけども。
 とりあえず暇を盗んで、怪の旧化猫DVDを買ってこようと思った。
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謎フルーツ

「是非買ってくださいよ。それで何と何か当ててくださいよ」
 と数名から言われたので、ちょいと購入してみた。まずはキャップこじ開け嗅いでみる。
「匂い的にこれ桃じゃねぇ?」
「あ、私にも嗅がせてくださいよ」
「ほいよ」
「ついでに一口くださいよ」
 なんという流れ作業。まあ飲めばいいさ。
「何と何のブレンドだったよ?」
「……わかんない」
 てんでダメだな小娘。
 っつー事で俺も飲んでみたのだが、後味的には苺な気配。多分桃と苺だと思う。正解は10月だか11月だかに出るらしいのだが、さてその時までこんな話題を覚えているかどうか。
 しかしこういうのって、「俺はこう思うがお前はどう思う?」と訊かれたらちょっと買いたくなるよな。上手い事やりやがったな、コカコーラ。

intermisson

 生体スレに一編。もう二編書いて、生体研究所関連はおしまいの心積もり。
 俺はどうやら、流行のツンデレとかじゃなく、もっと解り難い部分でひねくれている人間が好物らしいよ。でもおまけのはずだった見張りセイレンさんとか殴られカヴァクとかの方にこそ勢いが乗っちゃってるのがダメな感じです。
 タイトルは幕間というよりも休憩の意味合いで。「ご休憩」とか書くと下世話な想像を駆り立てるのでアレですね。というかそんな事を即座に思いつく俺の脳髄が一番アレですね。そうですね。

インパクトが肝心

     クルッ   ……。
  (   ) 
_ (__,/ ̄ ̄ ̄/_  
   \/     /
      ̄ ̄ ̄




      チラッ
  ( ゚д) 
_ (__,/ ̄ ̄ ̄/_  
   \/     /
      ̄ ̄ ̄




    ∬∫
  
_,,、        i ̄/_
  ',        ノ ./
  ヽ、___,ィ' ̄



 某所で見たAA。
 まあ判るヤツだけ判ってくれと。笑えるヤツだけ笑ってくれと。
 ヒント1:「この落書きを見て振り向いた時、お前は」
 ヒント2:ガォン

いくら子供に人気といっても

 おしりかじり虫はないと思うんだ。どんなイキモノなのか見た事ないけど。
 あの歌が2時間に1回は流れてくるっての、わりと苦痛だったりするんだ。なんか耳につくしよ!
 現在も脳内にて絶賛リフレイン中。リフレインが叫んでる。どうしてどうして僕達は出会ってしまったのだろう。
 これは俺の精神を混乱させる為のNHKの陰謀だったんだよ! つまり世界は滅亡しない!
 ……なんだかどっぷり疲れてますよ、って様を露呈したところで、ぐったり風呂に浸かってくるぜ。ホカロンの湯とか入れちゃうぜ。頑張った自分へのご褒美!

化猫・二幕

 昨日は商品展示会に行ってそのまま直帰できるはずが何故か20時過ぎまで店に居たとかいう不思議三昧。危うく実働13時間とかだったんだぜ? もうどうしたらいいですか安西先生。
「諦めたらそこで試合終了だよ」(終わってしまうよ)
「諦めればそこで試合終了だよ」(楽になれるよ)
 きっとどっちかは西安(シーアン)先生。
 とまれモノノ怪ですよ、モノノ怪。録画しといたのを見ましたよ。ブラボー第二幕。
 なんというそして誰も居なくなった的流れか。まさか全員が関わって、そして恨みを受けていたとは予想外もいいところだ。しかも見て証言しなかった新聞配達少年は目、偽証した女給は口、聞いていたのに沈黙した未亡人には耳などと、まあなんともなんとも。ゲルニカ風味+漢字平仮名交じりの演出が一層怖いぜ。
 っつーかざくっと亀裂が閃いて、それに呑まれて消え失せるとか。消えた人間がいつの間にか駅に横たわってるとか。向こうの車両から更にやってくるとか。
 冴え渡ってるな、まったく。
 だがそこに猫はどう関わるのか。あの筒は治療した箇所とか舐めたりしないようにする為のものだよな?
 それが何で早朝の線路を歩いていたりしたのか。大詰めで明かされるホントウが楽しみでならぬ。
 ところで駅の猫人間や大量の猫が横切っていく場面で、なんだか注文の多い料理店を連想したのは俺だけですか。

 昨日休憩時間に、青春アカペラ甲子園ってのを見た。
 学生近辺の年齢のアカペラグループが何組か出場して、ブロックに分かれて採点を受けていって、最後に優勝者を決定しよう、みたいな仕組みの番組のようだった。
 企画としてはありきたりなのだが、出場者が上手い上手い。30分しか見てられなかったのだが、これは最初から最後まで、全部視聴したかったと思ったさ。
 人間の声ってのは実に大したものなのだと再認識した。いやはや。まだまだいけるよ、人類。

僕の名前を呼べばいい

 生体スレに一編。風邪引き姉妹前編。前回と同じく、最後のセリフでタイトルに戻る。
 ああだがくそ、小細工だ。小手先の技だ。なんというかもっとどっしりと骨太く、そしてものやわらかく繊細に書けないものか。描けないものか。
 俺には足りないものが多すぎる。よろしい、ならば克己努力だ。

俺史上最大の難題

 頼むから一緒に来てくれ、と。そう言われた。
「いやどこへだよ?」
「メイド喫茶」
 流石の俺様も切り替えせずに絶句したね。
「マジ?」
「マジ」
 なんでも客引きとイベントのリサーチに行ってこい、という話がヤツの元に舞い込んできたそうな。お前の業種、そんなモンにまで関係あったか?
「ともかく俺を巻き込むなよ」
「他に行ってくれそうなのがいないんだ」
「俺だってイヤだ。そんな店に入るところ、もしくは出るところ知人友人親類縁者に目撃されたら腹を切る。彼女に行こうと言っておけ」
「言えるか。ドン引きされるわ」
 俺だってドン引きしたわ。っつーか行ったとしたって空気に馴染めずにいたたまれない雰囲気満載になるのが目に見えとるわ。
 だがその後数十分話して、なんかネタとして一度行くのもありかなと思わなくもないこの芸人気質。これと殆ど変わらない経緯で、鴎外の作に出てくる上野の蕎麦屋に行った経歴もある。
 まず確実に、んなトコに顔出せば後悔するのだろうが、さて。

化猫・序/むかし、爆弾がおちてきて

 モノノ怪。なんというか、来ましたよ。というかその有様で電車に乗り込むのは場違いが過ぎるだろ薬売り。
 しかしまあ、相変わらず怪異の上手い事上手い事。
 隧道の照明が瞳の如くになったり、隣の車両が消えたり現れたり。天秤(あ、天井側に貼り付けるんだ)の演出も、見えない何かが歩いてくる様も真に全く美しい。
 日本の怪談ってのはこうでなきゃと思うなまめかしさがある。とりあえずはもう、DVDは買っちまうしかないかなぁなどと思う俺様でありけるよ。


 フルハシ話その7。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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三時間目のまどか

 フルハシ話その6。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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スクラッパー/出席番号0番

 このところまったく青息吐息の俺様ですよ。
 お陰で鮮度的にはちっと落ちたが、まあここを見てくるがいい。

ttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007090700051

 蛋白質を分解し、神経伝達の異常を引き起こす新手のスタンドだッ! みたいな。
 いや、っつーかどんなツテがあったのさ、瀬藤准教授さんよ。奇妙に羨ましいじゃない。


 フルハシ話その5。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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鵺・後編/トトカミじゃ

 モノノ怪。なんとも薬売りが悪役染みたやり口をすると思ったら、なんとそういう仕組みだったのか。
 てか鵺が出てからの展開が怖いよ。マジ怖いよ。演出がヤバいよ。まったく、素晴らしい。
 そして久々にまともに退魔の剣抜いて活劇してたような気がする。
 次回は戻って化猫。予告の衣装を見るに文明開化なのかしらん? 物語がはてさてどうなるのか、毎度ながら楽しみでならぬ。


 フルハシ話その4。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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恋する死者の夜

 フルハシ話その3。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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浴室/おおきくなあれ

♪さっき一度夢で死んだ、あんたを仕方無く愛す。
 そんな椎名さんの曲とはなんの関わりもなく。
 家に帰りついてああなんだかまた暑いな台風か熱帯低気圧かコノヤロウ的気分でシャワーを浴びようと浴室の電気のスイッチを入れたらバチンという音と一瞬の閃光と共に電球が切れた。ここまで息継ぎなしでヨロシク。
 仕方ないんで、そのまま暗闇シャワー敢行ですよ。あれこれ大変不便ですよ。あまりの事に体吹いて扇風機にあたりつつ、そのまま全裸でこれを書いてますよ。視聴者サービスですよ。おーいえー。


 フルハシ話その2。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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ある日、爆弾がおちてきて

 フルハシ話その1。ぼかしつつもしかし思い切りのネタバレを含むので、読む気があって未読の人間は即リターン推奨。

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「一生鰯を煮て食えや」

 言い張るヤツがいるんですよ。 
 Lifetime Respectの女編なんてのがまた売れてるじゃないですか。街中で割りと耳にしたりする。
 するとね、言い出すんですよ。
「『一生一緒に居てくれや』の部分がさ、『一生鰯を煮て食えや』に聞こえない?」
 判ったよ。三木が歌ってる時から言ってたけど、ねェよ。どう考えても鰯はねェよ。でも煮て食えやだけはちょっと聞こえる。
 だがそれはどんなプロポーズでどんな食卓だ。というかどういう類の呪いだ。ところでDHAって過剰摂取になるのか。
 とまあ、フルハシ語りをしようかと思ったらなんだか目の具合がよろしくないのでそんな小ネタで誤魔化す俺様であったという事でしたよ。

「ある日、爆弾がおちてきて」

 なんだか神経がささくれ立っているので、帰りがけに酒を購う。家に着いて、ツマミを忘れたと気付く。冷蔵庫を漁っても切れてるチーズくらいしか見当たらない。なんだよ逆切れかよ。俺が買ったの、杏露酒なんだがなぁ。
 とまれ先だって買った本の感想とか。敢えてレビューでは書かないのが俺様のチキンぶりを際立たせるぜ?
 タイトルは日記タイトルの通り。著者は古橋秀之さん。俺が大変尊敬もし、愛好するひとである。「電撃文庫の初期の方向性を定めた」とか評さちゃったりするのだが、あんまりメジャーじゃないのが悲しい限り。でもどさっと売れると近所の美人のお姉さんが芸能界デビューした時のような少し物悲しい気持ちになるに違いない。
 とにかくなんともきちんとした構成に乗せて、これしかないような台詞と行動、ユーモアとブラックユーモアを両立させてくれる書き手であり、これにもその力量が遺憾なく発揮されている。
 さて。
 これは表題作の「ある日、爆弾がおちてきて」を含む、「おおきくなあれ」「恋する死者の夜」「トトカミじゃ」「出席番号0番」「三時間目のまどか」「むかし、爆弾がおちてきて」
の、連続性のない7作の短編から構成されている。
 しかも随所にSFネタがちりばめられていたりして。気付いてにやりとしたのもあるが、きっと俺が気付けなかったのも沢山あったのだろうなぁ。「サムライレンズマン」の時にも思ったが、フルハシ御大は「知っているとニヤリとできる」成分の混ぜ方が異様に上手い。でも恋する死者の夜→night of the loving dead→night of the living deadは普通判らねェ。
 そしてそれら全てが普通の少年と普通じゃない少女のボーイミーツガールものであり、そして時間とひととの関わりの物語として仕上げられているが、その辺りは作者後書きに書いてあるので俺は書かない。
 とにかく一編数十ページの短編なのだが、どれもこれも読んでる最中に「くっそう上手いなフルハシ!」と何度も呟かされるのだな。
 前述したSF小ネタばかりではなく、読み取るとなんとも微笑ましい情景が実に鮮やかに艶やかに構築されている。
 ああもう、こんなふうに書いていたら、なんか一作ずつ細かく語って頭を整理するとよりベターな気がしてきた。そうしよう。よしそうしよう。
 だからこれはレビューじゃ書かないのである。既読か、或いは読む気のないヤツだけが読めばいいさ。
 というわけで、しばらく日記はフルハシ尽くしの予定。でもなんで呼び捨てなのさ俺。
プロフィール

鵜狩

Author:鵜狩
鳴かぬなら 鳴くのにしよう 不如帰

 小説家になろうにて物語を書き撲っております。

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