第三種接近遭遇

 終電で地元まで帰ってきた。急いで乗り継げば更に終電で最寄駅まで帰還できるはず、という状況で、しかしダッシュするほどの元気もなく早足で歩く俺。
 乗り換え用の連絡地下通路、改札まであと数分。そのポイントで奴らは現れた。
 なんとも文字に表しがたい歓声とともに姿を見せたのは外人さん四人衆(男2女2)。相当に聞こし召してるらしく、とにかくハイテンション。っつーか声反響してクソうるせェ。
 と、思う間もなく。
 こちらに気づいた女性のひとりが俺へダッシュ。何かまくし立てつつハグ。
 うん、なんだかわからんが君がめっちゃ楽しい事だけはよくわかった。
 流石に後方三名は気まずそうな顔していたが、俺も釣られて楽しくなってたんでハイタッチして別れた。
 ……ハイテンションって伝染するんだなァ。
スポンサーサイト

ノロわれた週末

 未明、猛烈な吐き気に襲われて目を覚ました。
 ちょっと危険度の高いものを食した心当たりがあったので、尾篭な話でアレだが、即座に吐きに行った。腹筋が釣るくらいまで吐いたらわっと熱が出て、そのままダウン。
 でも流石に日曜だったしすると代打はいねェし、時間だけちょいと短縮してもらって解熱剤だけ飲んで出る。
 やばいくらい動けない。息は切れるわ関節痛いわ。
 でも続けて月曜も休めない。意地になって出た。そしてそのまま平癒した。どうなってんだ。治ったのはいいが、なんかすげェ損した気がする。
 そしてその後の会話。
「そういえば鵜狩さんのそれって、ノロウィルスじゃありません?」
 なんだと。
「インフルエンザにまぎれて、また流行ってるらしいですよ。高熱に吐き気って症状そのまんまだし」
「ノロわれてたんですね」
「かわいそうに」
「かわいそうに」
 おいその笑顔すげェむかつく。
 思い込みで食中りと信じ込んでいたけれど、ひょっとしてノロだったのかしらん。まあ治ったからいいか。

感動的年輪

 菓子業界の祭典の折にもらったバームクーヘンを食った。
 一口かぶりついて軽くびびった。舐めてかかったらこいつはうまい。外輪のしゃりしゃり具合(砂糖衣、フォンダンというのだそうな。初めて知った)もさる事ながら、生地もなんともしっとりしたいいお味。
 クラブハリエってとこのらしいが、メジャーなんだかどうなんだかは甘味に疎い俺の事だ、そいつは分かりかねる。
 とにかくきっちりした菓子ってのは美味しいのだなあ、という話でした。自分の貧乏舌にびびるびびる。
 ちゃんとお礼を言っておかねばなるまいよ。そして来月の財布がピンチ。

男子モーグル

 おっとしまった見損ねた、と男子モーグルの動画を漁る。いやはや便利な時代になったもんだ。
 鼻歌交じりに検索かけてヒットしたのを眺めて、上位陣の凄さに目が釘づけかつ点になった。
 やべぇ。何あれやべぇ。
 女子って大体27秒台じゃなかったっけ? なんでそんなタイム早ェの? っつーかあの傾斜とあのコブで、なんで肩の位置微動だにしないの? そもそもスキー板はいたまま縦回転って何?
 あの斜面、俺なら滑り降りるだけですら悪戦苦闘の自信がある。エアーなんぞしようもんなら、板が突き刺さるか首がおかしな角度に曲がる破目確定。なのにあの圧倒的なスピードと滞空時間。しかも2回転とかする。意味が分からない。マジで意味が分からない。
 これは惚れるな見惚れるな。
 もっかい動画眺めてこよう。 
 

逆チョコ

 いい迷惑だと思うんですよ。ええ。
 なんかちょっとでもプレゼントに消費させたいお菓子業界の切ない気持ちなのかもしれませんけれども、実にいい迷惑じゃないかと思うんです。
 贈り物というのは、言葉に出来ない気持ちをせめて変換して具象化して具体化して提示してみせる、そういうもののはずなんです。
「記念日だから」
「そういう日だから」
 そんな適当に理由こじつけてそれを強要しないで欲しいわけなんです。
 いやいや、告げにくい、切り出しにくい気持ちのステップボードになりうる一面は否定しない。でもこうまで露骨に商業目的で打ち出されるとマジうぜェとか呟いちゃったりするんです。
 違ぇよ。
 別に義理ばっかで拗ねてるわけじゃねェよ。
 その上たかられてチョコとは関係ないものおごらされてやさぐれてるわけでもねェよ。
 違ぇんだって。いやマジで。

引越しネバーエンド/三回忌

 以前のトコからfc2に引っ越してきたのはいいものの、あれこれ整理が終りません。
 移動を全部済ませてからと思ってたんだが、いつまでも放置状態っぽいのも絶妙に微妙なんで、並列作業としてだらだらと日記はつけていく事にしようかという寸法。
 機能も全然使いこなしてねェ。そりゃもう携帯電話並に使いこなしてねェ。
 携帯電話で長文打ってると、指つりそうになるのは俺だけですか。そうですか。


 祖母の三回忌だった。
 14日に法事だから休ませてくれ、とか言っても、誰も額面通りに信じてくれません。がっでむ。
 去る者は日々疎しとはいうものの、二十数名からの親類縁者が集まってそりゃもう大変な有様。っつーか親戚の子供増えすぎ。とか言ってたら、上の妹の予定日が8月くらいだと聞く。ふむ。
 久方ぶりに顔をあわせるわけで歓談しつつ13時まで食事。そんな最中、サプライズイベントが。
「なあ兄」
「ん?」
 見せられたのは蕎麦の小椀に添えられためんつゆ。
「賞味期限過ぎてる」
 2月12日。
「見なかった事にしようぜ」
「そうしようぜ」
 事なかれ主義万歳。
プロフィール

鵜狩

Author:鵜狩
鳴かぬなら 鳴くのにしよう 不如帰

 小説家になろうにて物語を書き撲っております。

FC2カウンター
Twitter
カテゴリ
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ