熱暴走

 友人からこんな話を聞いた。
「アメリカだかどこだかでな、和牛の肉質を目指して品種改良した新しい牛を作ったらしい」
「ほうほう」
「その名前がイカしてる。なんだと思う?」
「んー、フジヤマとか?」
「惜しい。ワギュウだってよ」
 まんまじゃねぇか。
 その後何故か「眼帯した牛が看板イラストのステーキハウス『ヤギュウ』ってよくねぇ?」とか「きっとそっちはファミリー向けで、お酒好きな大人客向けにバー『ウラヤギュウ』もあるんだな」とかそんな話に発展した。
 両名とも暑さで頭が茹だっていたとした思えない。
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確かなぬくもり

 茹だる暑さで移動中に死ぬかと思った。乾いて干からびて死ぬかと思った。
 台風だの梅雨だのってじめじめじとじとしてると油断こいてたらこれである。底抜けの青から降り注ぐ太陽である。
 たまりかねて自販機に駆け寄って緑茶を購入したところ、がちゃんと出てきたそいつが温い。露骨に温まっている。
 くっそ、ひょっとしてまだホット取り扱ってる販売機かよ、と確認したがそんな事はない。
 なんだか脱力して蓋も開けずに、ひたすらシェイクしながら帰ってきた。冷凍庫に放り込んで、とりあえず風呂上がりにいただこうと思う。 
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鵜狩

Author:鵜狩
鳴かぬなら 鳴くのにしよう 不如帰

 小説家になろうにて物語を書き撲っております。

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