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四方裏山話『病は君から』 その4

 完結した自分の長編について色々語ちゃうぜ企画第四弾。興味がある人以外はスルーするが吉。
 ちょくちょく間の空くこのシリーズであるけども、それでも今回でメインキャラについては終了。
 最後の一人はスクナナ・ク・ヴァン。シンシアの近衛にして犬系の騎士である。
「ツンデレ風味の女騎士とか人気ポジだろ」と油断してたら、自分の立場やら何やらに頑なに拘泥する性格の所為でわりと出番が少なくなって、ちょっぴり割を食った感があったり。もうちょっとイベントを増やしてやってもよかったかもしれない。
 でも「ナナちゃんに追っかけ回されたい」と仰ってくれた方がいたり、最近また絵を描いていただいちゃったりもして、こちらもなかなかに幸せな子である。そして幸せな俺である。
 あとそういえばこの子感想で、「一番早くハギトの子を産みそうな気がする」と言われました。うん、俺もなんでかそんな気がする。
 ク族の娘にしてシンシアの近衛騎士。
 ハギト、シンシアよりふたつみっつ下という弱冠ながら、一族代表でもある。ハギトにとってはヒロインであり、弟のノノにとってはヒーロー。お年のわりにスタイルが良く、所謂「そのバストは豊満であった」というヤツさ。
 外見は黒髪のショートに気丈そうかつ芯の強そうなつり目。わりに目つきがキツく、普通にしていても「睨んでいる」と思われがちである。トレードマークは硬くなめした黒い革鎧で、ハギトからも当初は「革鎧さん」と認識されている。
 また憮然とむくれた感じで口をつぐんでいる事が多い。
 これは本来喜怒哀楽のはっきりしている自分を極力ポーカーフェイスに保つ為の努力なのだが、目つきと相まって怖い印象を与えがちになっている。
 ハギトが彼女を「時々はっとするほど綺麗な潜水艦系美少女」などと評するのはこれ故で、お仕事モードでない気を抜いている時、つまりは普通にしてれば可愛い系なのである。
 ちなみに他人と上手く距離が取れないのは、性格というよりも不慣れなだけ。友達いない子なのだから仕方ない。

 性格もいじられたがりの構われたがり。見栄っ張りだったり口を滑らしたり、自分の大切な事にはやたらとムキになったり、肝心のところに壁を作っていたり押しに弱かったりと、油断なく張り詰めているはずのにどこか少し抜けていたりする。
 等々と書くと性格的にハギトのミラーのようであるのだけれども、実は彼女はハギトの兄のミラー。
 弟を甘やかすのも、弟から憧憬されまくってるのも、結構教育ママなのも全部そっくりで、「なんでもできて頼りになる。任せておけば大丈夫」なんてふうにハギトが絶対視する兄だって、大人からみたら一生懸命背伸びしている取り繕ってるこんなものだよ、みたいな。
 まあ周りってのは見たいものだけを見るもので、作中ハギトが英雄みたいな大きなものに見られてしまうのもここらと重ねている。
 でも幻像虚像だとしたって、それが憧れの背中になる事はあるし、それが力を生むのは本当なのだ。

 ハギトに強く影響を与えるシンシア、ハギトから強い影響を受けるタルマとは異なり、一番ハギトに対してニュートラルな立ち位置。
 過度に入れ込んだり込まれたりされず、一番普通の恋愛っぽい雰囲気があるかもしれない。でも愛人というか愛犬気質なので、構ってもらえるだけで幸せ、みたいな一面も。
 ハギトに気づきやきっかけを与える役割も担っており、「世界を見るのは自分の目、世界を思うのは自分の心」とか「出来る事をするのが勇気ではない」とか、割合に自覚なくキーワードを発している子でもある。

 前述のように背伸びし続けてきた彼女であるからして、同じような境遇、似通った性格でありながら、自分とは違ってとしなやかに、芯をブレさせずに俯かないハギトがとても魅力的に見えたのでしょう。
 あと彼は弱ってるところに駆けつけるのが早くてしかも聞き上手なので、誰にも吐き出せないような愚痴を聞いてもらったりとか、それこそ普通の他愛のないやり取りをして居心地の良さを感じたりとかして、でもって徐々に心を開いていった感じ。
 きっかけがあってどかんではなく、見えないところでじわじわ好感度を稼いでいたのだな。
 
 戦闘スタイルはその身体能力を生かした二刀流。速度で回避して二刀を攻防に振り分けずに攻めのみに用いる。鉈のような肉厚の剣を使うのは遠心力を乗せやすいのと、耐久性に優れる為。
 こう書くと力任せのようだけれども、絡め取るようなディスアームも得意技である。これは「政治的に怪我させちゃいけない相手」と対峙する場合に備えて必要性から身につけたもの。
 趣味は特になし(自称)だったが、最近は買い物(特に衣類)を好むとはノノの談。
 色々とお洒落して頑張っているようではあるが、ハギトが年下の子=妹=庇護する相手みたいに思ってて、「そういう子に手を出すのは……」とか躊躇っちゃってるので捗らない模様。煮え切らないヤツである。

 ク族について。
 非定住系狩猟少数民族で、生来高い身体強化魔法の資質を備える生粋の狩人集団である。外見的特徴として、幼い時分には尻尾を持つ。これは蒙古斑のようなもので大人になると消える。おそらく一族内では「あいつは尻尾が生え残っている」とか言うと、半人前とか未熟者って意味になったりするに違いない。
 ただし尻尾はあるけど耳は普通。犬耳にしちゃうと、頭蓋骨の形が変わっちゃうしね。
 とまれその尻尾の所為で「違う種族」なのは一目瞭然。それ故に排斥を受けやすくなっている。つまりパピーウォーカーの逆をやられているようなもので、小さい頃から区別され差別され一族以外の人は怖いものだと思い込み、大人になってもそれは抜けない。
 ク族が拒まれがちなのは、この他に身体強化魔法の効能の強さが原因である。
 例えば彼らは半弓の他は剣を好む。理由は槍は走る時に邪魔だから。でもって馬は活用しない。基本徒歩。何故なら短距離なら馬より早く走れるから。要するにナチュラル暗殺者なのである。
 そんな自分たちとは違う武闘派集団が近所にいたら、ねえ?
 ただし強化魔法は万能ではなく、使用してからブースト後の能力で運動できるようになるまで、数十秒単位の待機時間が必要となっている。それを経ずに無理に動くと、原付免許でF1マシンを乗りこなそうとした場合のようなひどい有様になるという脳内設定。また効果時間目一杯に使ってしまうと、切れた後の脱力感も相当なものになるとかそんな感じ。
 実はこのフィジカルエンチャント、最初は狼に変身する方向性も考えていた。けれどもまあ「武器を使えないとか弱体化だよなあ」とか「その後服をどうするんだ」とかの諸事情があって、現在の形に落ち着きました。
 またほぼ語ってない雰囲気のみの設定であるが、ク族の大人どもはわりと全力でクソ野郎だったりする。前述の理由からぽっきり心が折れまくっていて、「どうせ自分なんか」で凝り固まっているのだ。
 この描写だと主人公たるハギトを一緒のようだけれど、もう本気かつ全力でその単語を免罪符に自分を甘やかして自助努力をしない。というかそうでもなければスクナナのような子供が一族代表になったりはしないのである。
 実はシンシアが彼女にわりと超過勤務を強いて自分の傍に置くようにしているのは、そんな大人たちから引き離しておく為であったりもする。シンシアだって、人の親なら駄目かそうでないかの判別がつくのだ。

 スクナナとシンシアの関わりの発端は、シンシアがク族の現状を知り、コンタクトを取ったのが初め。大人どもが駄目駄目なのでスクナナが交渉窓口となり、その結果ク族は土地を与えられて定住ができるようになった。
 しかしながらそして住む場所と仕事を提供され、スクナナは自分の今の生活はシンシアの庇護で成り立っていると認識してしまう。
 よって自分たちの立場は薄氷であると考え、庇護者であるシンシアに捨てらぬよう、二重人格の如く自分を律し、常に規範たるを心がけて行動している。まあ逆に言えば、シンシアを信頼していない。
 真面目すぎたり線を引きすぎたりするのも、規律や権威、身分というものを重視し強く意識して行動するのもここらに由来している。ただし口喧しいのは生来で、ノノもハギトもよく叱られる。
 ただしスクナナの教養はわりに付け焼刃。文字も当時暇だったシンシアから習っている。
 なればこそ同じように拾われ、教育を施されているハギトを猛烈に警戒し、危機感を抱いていたのである。
 そんな具合にぴりぴりしてるところに、「稽古をつけてやれ」なんて投げ込むもんだから、そりゃあ一触即発状態にもなるってなもんですよ。

 私的なイメージ曲はpillowsの「パトリシア」。
 のんびりお散歩系ソングである。歌詞的には男女逆の立ち位置で聞いていただきたい。
 何でもない穏やかな日を、大好きな人と過ごせる幸せよ。
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鵜狩

Author:鵜狩
鳴かぬなら 鳴くのにしよう 不如帰

 小説家になろうにて物語を書き撲っております。

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